マリオカート8デラックス

中段の足の引っ張り合いで一位を独走させろ!

WiiUを持っている人間などいるはずもないので実質新作である。64以来一度も手にしたことのないマリオカートに期待したのは、ノスタルジックな感情で、友情を崩壊させる苛烈な争いを提供することであった。ところがどっこい、このゲームは走者のレベルが拮抗しないと全く争いにならないのだ。結果として、各々勝手に完走し気まずい空気を提供するだけである。レースゲームとしては正しいと思われるかもしれないが、真剣なレースがやりたいならAssetto Corsaでもいじっていればいい。そもそもデスレースに出場できそうな車両で運転技術を競うのはいかがなものか。

もちろん、サイコロを転がすだけじゃ楽しくない。私のような猿でも思いつくようなことは、任天堂の賢い製作陣営なら数世紀前から検討していることだろう。世に氾濫しているマリオカートシリーズである、差別化を図るために苦心しているのかもしれない、あるいは作るのに飽きたのかもしれないが、プレイヤーのレベルに関わらずある程度拮抗できるようなバランスにしてもらいたかった。せめて中段以下で足を引っ張りあうのはどうにかならなかったのか。

64のステージは収録されているが特別ノスタルジックな気分にもならない、記憶の美化と比べても、あまりにも映像が綺麗になりすぎているのだ。非常に綺麗な画面だが欠点もある。コースが非常にみずらい、頻繁にプレイするわけでもないので鳥頭の私は毎回苦しむ。

文句ばかり書いたが、Nintendoのゲームは特別な存在でなければならないという思い込みがあるためであろう。私の頭やセンスが時代に置いて行かれただけかもしれない。手を出すに十分な魅力を兼ね備えたゲームだと思う。下手なゲームを遊ぶぐらいなら、これをやったほうがいいと素直に進められる。