ゼルダの伝説 breath of the wild

3日から始めて、25〜30時間だろうか、ようやくメインクエストはクリアした。もっと短い時間でクリアできたとは思う。

総じて言えば作品の出来は非常に良かったと思う、大抵のゲームは5時間もやれば飽きてやめる私がやりきったのだから。とはいえ、最後の方は義務的にプレイしていた感は否めない、これこそがプレイ時間を短くできた理由であるが、後に書こう。

 

まず、芸術面について。グラフィックは、ほぼ同日に発売されたせいか、よく比較対象としてあげられていたHorizon Zero Dawnと比べるまでもなく劣っていると思う。場面によっては荒い影やモデル、なぜかOblivionゲートを思い出す祠、デスマウンテン近郊では1990年代後期の3Dゲームかと思ようなの山肌もあり、気になる点があったのは事実だ。

だが、技術的な面に拘泥する必要はないだろう。実写のような美麗画像だからゲームが楽しくなるというわけではない。散々言われていることだと思うが、リアルな画像はリアルな挙動と結びつけないと違和感が生じるので、結果として操作性に難が出ることがある。まさかマリオを写実的ににしろという阿呆はいないだろう。

では、今作のグラフィックはどうだったか。マップはわくわくさせられる景観が多い、キャラクタの動作は操作と直結していて気分が良く、アニメ的描写で調理シーンなどテンポ良く進められる。適度にリアリティのあるグラフィックで迫力も出せるので、総じて言えばゲーム体験に十分なものだと思う。

サウンド面はPVで大興奮させられたのが、ゲーム中に印象に残ったものはほとんどない。声優の事はよく分からないが、PVでも大活躍していたゼルダ姫以外良い印象を受けなかった。ミファーはキャラデザが秀逸にもかかわらず、声のせいでどうにも好きになれない、そしてその声を我が天才的プレイスキル故に散々聞くことになった。

 

次にゲーム性だ。操作はできることが多い、それゆえに覚えるべき操作も多いが、全体的にシンプルで、素早い操作を次から次へと求められることはほぼないので難しいとは言えない。しかし、慣れるまでに時間がかかったのは事実である。また、ジョイコンが小さすぎることに起因しているのでゲームというよりハードの問題だが、ターゲットをロックしたいのに爆弾を取り出す事故が頻発した。

この類のゲームで重要なのは移動である、世界が広大なので面倒に感じることが多いし、完璧に解決したとは思わない。世界の密度は高いので、単調ではない。高いところにワープ地点があり、パラグライダーのようなもので落下することで楽に移動できるが、ワープ地点を解放するためにそこまで登る必要があるので、面倒に感じることはあった。これを楽にする方法は用意されている。

ほとんど全ての場所に登れるというの非常に好みである。多くのドヴァーキンは馬で山に突っ込んだことであろうし、とりあえず登ってみるというのは大抵のゲームで誰もがやることではないだろうか。思考停止脳筋プレイヤーの私は直線路ばかりとろうとするのでこのシステムは気に入った。雨が降ることで登るのが困難になる、これのおかげでオープンワールドでありながらも(ほぼ)一本道を構成することもできる。今後のゲームで流行らないだろうか、と言っても写実的なグラフィックだとどこでも登れるというのは違和感を生み出しかねないので難しいか。(崖登りのためにスタミナを全振りで成長させたのだが、これがプレイ時間を延ばす原因となってしまったのは残念である、と言ってもプレイスタイル依存なので我ながらいちゃもんだと思う)

平原の移動は馬がある、懐かせるまでは時々勝手な方向に走ろうとする、だいたい壁か崖にぶつかって停止、方向転換を強いられるのでテンポが悪い。懐かせるのは即堕ちとまでは言わないものの簡単ではある。懐かせた後は街道を走る上では便利だが、ちょっとした岩に引っかかり止まることがあり、快適とは言えなかった。

戦闘は雑魚が強い、ボスはそこそこといった印象を受ける。雑魚は世界の特性上いくらでも回避できるので、必要に応じてでいいので、好きなように楽しめる。実際、ラストダンジョンでガノンに向かう道中一体も倒さなかった。ボスは初見殺しを放つものもいたが、リトライをそこまでした記憶もなく、ストレスが溜まるものではなかった。

キャラクターの育成は、試練の祠とダンジョン?のクリア報酬である。世界中に小さな謎解きが散見している感じで、気楽に遊べる。祠のクリア数が50を超えたあたりから、探すのが面倒になってくる。面倒がないように、とりあえず一通りやりたい人はハートを最低13個にしておくことをお勧めする。

 

ストーリーは筆舌すべき点が思いつかない、いつも通りハイラルを救うためガノンを倒しに行くという、マリオがピーチ姫を救いに行くのと同じぐらい安心感のある流れで、特に印象に残る点はない。オープンワールドならではの工夫があるとのことだが、ガノンに直行しても破綻が(おそらく)起こらないのがそれなのか、もう1周回る機会があれば、今回のフルコースとは別のやり方をしたいものである。

このフルコースが曲者である、これこそがプレイ時間が不要に伸びた原因である。杞憂だろうが、ネタバレにならないと思うので書いておく。写真に写っている場所を探せというのが(やらなくてもいい)メインクエストの一部分であるが、わかりにくいものは木と岩が写っているだけである。植生や岩の色で絞れるが、それでも広大な世界の、少なくとも5分の1程度でその中をあまり目立たないマーカーを探し回るのは拷問である。(追記:ヒントを与えてくれるクエストがあるようです)名所が写っていても簡単とはいえない、はっきり言って辛かった。また、”あの”アイテムを手に入れるために、スタミナ全振りは認められない、このために祠をはしごし続けることになった。

 

あれこれ書いたが、このゲームは革新的とは言えないが、疑いようもなく良作である。やり込もうとしたら図鑑があり、何に使うか分からずじまいだったがアイテム収集もあり、サブクエストもあり、ここまで作り込んで6千円というのはゲーム制作が割に合わなくなっているんじゃないかと不安に思う程度に大満足である。